私の陶器

父の面影を残しつつ私らしい表現へ

父の跡を継いで10年余り、当初は父の器を気に入って使ってくださるお客様の期待に応えることに精一杯でしたが、次第に自分自身の表現も模索するようになりました。

店主が二代目になってから生まれたデザインのひとつに「しのぎ」があります。

「しのぎ」とは、器の表面をカンナで削いだ技法のこと。

施す釉薬は、信楽窯業試験場の素地釉薬科の研修生として学んだときに調合しました。

くすりの濃淡や焼成温度で景色ができる、面白い釉薬です。

父が使っていた釉薬と、新たに使い始めた釉薬を組み合わせて、「掛け分け」「二重掛け」という施釉方法にもチャレンジしています。

釉薬を重ねて掛けることで、思いもよらない発色をする。

飽き性の二代目、楽しみながら器を作っています。

基本的に1個からオーダーを承りますが、一部商品は一点ものとして、再現はしません。

店主の楽しいを一緒に面白がっていただけたらうれしいです。